確認済みの比較 · 2026年8月10日

FLUX 3 と FLUX.2:事実にもとづくファミリー比較。

公開されている FLUX 3 Video の面と FLUX.2 の画像ファミリーを、モダリティ、API アクセス、価格、ウェイト、運用面から比べます。

確認できる FLUX 3 と FLUX.2 の項目
項目FLUX 3 VideoFLUX 3 Image / DevFLUX.2 proFLUX.2 klein / flex / max
主な出力動画画像 / 開発者向けの案内静止画静止画
公開状況2026年8月4日 から一般提供個別の日付もパッケージも掲載なし提供中提供中
ホスト型 APIあり公式のエンドポイントなしありあり
FLUX 3 のオープンウェイトなしなしFLUX 3 のチェックポイントではないFLUX.2 はモデルごとに入手性が異なる
公開されている価格HD $0.17/秒、FHD $0.29/秒、ドラフト $0.06/秒未公開画像 1 枚 $0.03、修正 $0.045klein 4B 画像 1 枚 $0.014、klein 9B $0.015、flex $0.05、max $0.07
公開されている静止画生成なし個別の仕様なしありあり。機能はプロダクトごとに異なる

いまの比較は対称ではない

よくあるバージョン比較は、同じ仕事をこなす 2 つのプロダクトを前提にします。公開されている FLUX の記録はもっと幅があります。FLUX 3 Video は秒課金の動画 API であり、FLUX.2 には静止画の生成と修正のプロダクトが含まれます。2026年8月10日 時点で、Black Forest Labs は FLUX 3 のタイムラインに Image の個別の公開仕様も Dev のパッケージも紐づけていません。そのため、画像のベンチマーク、チェックポイントの大きさ、ライセンス、画像の価格を同じ土俵で比べることはできません。

それで比較が不可能になるわけではなく、責任をもって比べられる対象が変わるだけです。モダリティ、アクセス形態、価格の単位、運用に載せられるかは、確認できる項目です。今後の Image の品質、指示への追従、文字組み、修正の忠実さ、速度、必要なハードウェアについての主張は、公開の記録の外にあります。

空白のセルを自信ありげな数字で埋めた表は、ファミリーの発表から先回りしているか、FLUX 3 Video を静止画のプロダクトと取り違えています。セルを「未公開」のままにしておくほうが、推測を差し込むより多くのことを伝えます。

いま画像の仕事に使える FLUX.2

FLUX.2 pro はホスト型の静止画の選択肢で、生成 1 枚あたり $0.03、修正 1 回あたり $0.045 という価格が公開されています。これは FLUX 3 Video の秒単位の経済性と並べて見られる、画像の費用の基準になります。ただし、出力の単位が同じ制作の仕事を表しているかのように、2 つのモダリティを比べるべきではありません。

FLUX.2 の価格帯はさらに広く、klein 4B が画像 1 枚 $0.014、klein 9B が $0.015、flex が $0.05、max が $0.07 です。API の価格が安いからといって、運用上いちばん良い選択とは限りません。自分たちのブリーフでの出力品質、修正の機能、遅延、安定性、レート制限、そして複数の技術的選択肢を支え続ける費用もあわせて評価すべきです。

プロダクト設計の観点でいえば、内部の選択肢の多さと、画面の複雑さは切り分けるべきだ、ということです。サービスが裏で複数の技術的な道を評価しながら、利用者には見通しの立つ 1 本の生成ワークフローと、目に見える 1 つのクレジット消費だけを見せることはできます。ファミリーの比較は技術調査の中ですべきことで、プロンプトのたびにモデルを選ばせる手順にすべきことではありません。

FLUX 3 Video がこの比較にもたらすもの

FLUX 3 Video は、このファミリーが発表だけの存在ではないことを示しています。本番の API があり、利用価格も公開されています。本レンダリングは HD が 1 秒 $0.17、FHD が 1 秒 $0.29、ドラフト生成が 1 秒 $0.06、動画の延長が HD で 1 秒 $0.43 です。これらは動画の経済性であって、画像の価格ではありません。

一般提供に至ったこと自体も、リリースの進め方についての手がかりになります。Black Forest Labs は 7月23日 のマルチモーダル発表から 8月4日 の動画の一般提供へ進みました。段階的な提供であることは分かりますが、他のプロダクトの日程が読めるわけではありません。動画のインフラ、評価、安全性、処理能力は、静止画の推論やオープンウェイトの配布とは別物です。

モダリティをまたぐ比較は、いずれ共通のプロンプトの効き方や視覚的な連続性を扱えるようになるかもしれません。しかし現在の表では、Video のリリースを、文書化されていない画像の能力の根拠に使うことは、確認できるプロダクトの範囲を超えてしまいます。

画像システムを公平に比べる方法

指示への追従は、空間的な位置関係、素材の制約、明示的なトリミングの要求を含むブリーフで試すべきです。視覚的な品質は、人体、質感、繰り返される幾何、文字の描画、反射の挙動、光の一貫性といった観察できるカテゴリーに分けて見ます。修正の性能は、名指しした「変えない要素」を保ったまま、求めた属性だけを変えられるかで測ります。

運用上の項目も同じくらい重要です。入力の上限、対応する比率、出力の解像度と形式、遅延の分布、エラー率、同時実行の上限、価格、コンテンツのルール、そして結果が同期で返るのかポーリングで返るのかを記録します。オープンウェイトなら、ライセンス、パラメーター数、精度、メモリ要件、量子化の選択肢、参照用の推論コードが欠かせません。

公平な評価では、プロンプトと入力条件を保存し、目に見える制約を変えないまま同じブリーフを別のプロダクトで試せるようにします。そうすれば、それぞれの強みに合わせて選ばれた無関係なショーケース画像ではなく、同一の課題に根ざした証拠が得られます。

いまはどちらを使うべきか

静止画の API を調べるなら、FLUX.2 が pro、klein、flex、max にわたって価格とアクセスの参照点を公開しています。代表的なブリーフと選んだ比率を残しておけば、のちのファミリー単位の比較でも、記憶やベンダーのショーケースに頼らず同じ入力を使えます。

動画の生成なら、長さ、解像度、ドラフト、延長の必要性に照らして FLUX 3 Video を評価してください。価格は秒単位なので、絵コンテの尺と試行の進め方がそのまま費用に響きます。最終解像度で回す前の構図テストは、ドラフトモードで費用を抑えられるかもしれません。

ローカルや自前ホストで FLUX 3 を扱いたいなら、公式の Dev パッケージとライセンスを待ってください。ホスト型の動画エンドポイントは、オープンウェイトのリリースではありません。設計の検討は、公開されていないチェックポイントの形式を知っているふりをせずに、提供者のインターフェースやモデルレジストリを使って進められます。

長く効く結論はこうです。バージョン番号は、プロダクトの境界を消してくれません。動画は動画と、画像は画像と、ホスト型アクセスはホスト型アクセスと、オープンウェイトはオープンウェイトと比べる。それ以外のやり方は、正確さと引き換えに見た目のきれいな表を作るだけです。